孔版家 岡部和慶

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孔版家 岡部和慶 先生(故人)
1927年~2010年
岡部和慶氏は、1927年(昭和2)に八幡市に生まれた。八幡製鉄所の中原事務所では製図を担当していた。孔版印刷を独学で学び、ガリ版で、文字だけではなく手間のかかる多色刷りや絵を描く技術を有する。
文書作成、レイアウト、製版から印刷、製本まで一人でこなすプロのガリ版印刷屋として、教育・行政機関、企業、商店向けに、はがき、チラシ、冊子等を印刷し、時間と手間を惜しまず、緻密なものを制作してきた。
描画においては、多色刷りの技術のみならず、立体製版、クレヨン画、還元法、モアレなど様々な技法を駆使し、写真、クレヨン画、水彩画のように見える作品に仕上げる。文字においては、楷書体、ゴシック体、明朝体で2、3ミリの文字で冊子を作る技術や、A3サイズ以上のポスターを作る技術を保有する。
ガリ版の指導者としても、高校、勤労青少年ホーム、公民館等で講師として積極的に活動した。
その技術と功績が認められ、2008(平成20)年、第5回「北九州技の達人」に認定、表彰を受けた。
2010(平成22)年 逝去


2008年「第5回 北九州技の達人」に認定・表彰 北九州市HPリンク


平成21年2月1日~14日 北九州市八幡東区 区政情報番組 きちゃリ~東 東区”技”図鑑 「孔版家 岡部和慶さん」

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